こんにちは、札幌市南区にありますときわプロケア歯科クリニックの安藝です。

 

歯医者さんで一通り治療が終わると、定期健診に来てくださいと言われますが

「本当に必要なの?」「なんで3か月に一度なの?」と色々な疑問があると思います。

そこで、今回は歯の健診についてご紹介します。

 

「定期健診は本当に必要?」

ご自宅でのブラッシングやセルフケアはとても大切です。

ですが、歯磨きだけでは約60%しか汚れは落とせていないと言われています。

歯並び、だ液の性質、生活習慣、年齢など様々な環境によりリスクがありますが、歯ブラシが届かないところなど、気づかないうちに細菌が住処をつくり、いつの間にか虫歯、歯周病の原因になっていくのです。

 

「定期健診と歯の残存歯」

定期健診を受けている方の歯の残存率について表したものです

定期健診に通っている方は、80歳になっても自分の歯が残っている数が多いことがわかります。

年齢を重ねても自分の歯でしっかり噛んでお食事ができるということは大きな幸せです。

 

 

「3か月に一度の定期健診の理由」

歯についた汚れに細菌がとりついてできるのは歯垢で、その歯垢が硬い歯石に変わるのは2日~14日程度のこと。歯石になってしまえば歯ブラシでは除去できず、菌の数もどんどん増えていきます。

歯石は歯科で専門の機械を使って取り除きますが、歯石が多くの歯に付着している可能性が高くなるのが3カ月程度と言われているのですね。

掃除がしやすく、これ以上悪化しないように細菌の働きにストップをかけるタイミングとしてベストなのが、3カ月程度なのです。

また、虫歯の有無を検査したり歯周病の進行を止められたりできる定期健診は、口内環境を整えるのでトラブルの予防処置にもなります。

いつまでも健康な口内を保つため、できることは毎日の歯ブラシやフロスを使った清掃、そして歯科での定期健診です。

 

「まとめ」

歯のトラブルは、起きてからの対処では遅いというのが世界の常識です。日本では痛くなってから、我慢ができなくなってから歯科へいく人が多いのですが、そうなると歯はどんどんなくなってしまいます。

虫歯の治療で1度でも詰め物をすれば、そこへまた菌が入り込んで高い確率で再び虫歯が発生(2次カリエス)。1つの歯の治療を繰り返すうちに最終的には抜歯となり、インプラントや差し歯などが必要となります。

そのため、とにかくトラブルを起こさないことが大切。トラブルが起きないようにプロによる清掃や検査をするのが、定期健診です。

検診の頻度はお口の中の状態によっても変わります。何か気になることがありましたら歯科衛生士に相談してみてください。

ときわプロケア歯科クリニック