フッ素について
こんにちは!
札幌市南区にありますときわプロケア歯科クリニック
歯科衛生士の土屋です!
今回は普段皆さんが使用しているフッ素について、詳しくお話ししたいと思います。
虫歯予防にフッ素が効果的ということはみなさんご存知かと思います。
フッ素はもともと自然界のあらゆるところに存在しています。
海水中には1.3ppm含まれています。
乾燥したお茶の葉もフッ素を含んでいます。
フッ素には3つの働きがあります。
- エナメル質の修復を促進
酸により歯から溶け出したカルシウムやリンを補うこと(再石灰化)を促進します。
- 歯の質を強化
歯の表面を覆うエナメル質を、酸に溶けにくい性質の変え、虫歯への抵抗力を高めます。
- 菌の働きを弱める
虫歯を引き起こす細菌の働きを弱め、酸が作られるのを抑えます。
フッ素は口の中に長くとどまるほど効果的です。
歯磨きの後、口の中に残ったフッ素が虫歯予防に効果的に働くため
フッ素を長く留める作用のある歯磨き剤がおすすめです。
脱灰を抑え再石灰化を促進するために、毎日のケアが重要です。
お口の中が常に中性であれば、歯の脱灰は起こりません。
脱灰と再石灰化は1日の中でも目まぐるしく起こっています。
初期虫歯ができてしまっても、フッ素の活用やその他のケアによって
再石灰化しやすい状態を作り出せれば、修復は可能です。
歯科医院では3ヶ月に1回の定期検診がおすすめなので、その都度フッ素塗布を行うのが良いでしょう。
また、初期虫歯は自分では見つけにくいので、歯科医院での定期的な検診が必要です。
初期虫歯ができてから一時的にケアに気を使うだけでは、フッ素の効果は十分に発揮されません。
口腔内の環境は日々変化し、毎日のケアでフッ素をしっかり取り入れて、
継続的に虫歯予防に努めることが大切です!
フッ素配合歯磨き剤を使用する際は、年齢に応じた量を使用しましょう。
0〜2歳→1〜3ミリ程度
3〜5歳→5ミリ程度
6〜14歳→1センチ程度
歯磨き後のうがいは、1回程度がおすすめです。
何度もうがいしてしまうと、せっかく口腔内にあるフッ素が流れてしまいます。
多くの実験によってフッ素の安全性は確認されていますが、
なるべく飲み込まないようにするのがおすすめです!
ご自宅で歯磨きを行う場合は、うがいができるようになってから使用しましょう。
歯科医院でのフッ素塗布は、歯が生え始めの早い時期からがおすすめです。
だいたい1歳半くらいから受診するのがいいでしょう。
また、妊娠中、授乳中の方のフッ化物使用での影響はありません。
日頃の口腔内環境が良い状態でなければ、歯科医院でフッ素塗布を行なっても効果は薄れてしまいます。
フッ素の効果を最大限発揮させるためには、毎日のホームケアが大切です。