こんにちは!

札幌市南区のときわプロケア歯科クリニック、歯科衛生士の大谷です。

今回は、口腔がん検診についてお話します。

 

「口腔がん」というワードを皆様が耳にする機会が多かったのは、2019年にタレントの方が公表された時かと思います。

 

まずは、口腔がんの現状についてお伝えします。

世界の先進国で唯一!日本だけが急激に増加しています。

罹患率でみると、アメリカは日本の約2.7倍。ですが、死亡率で比べると日本は33.6%に対し、アメリカは日本の約半分の19.5%。

口腔がんは、助かったとしても発見が遅れれば、舌・顎・頬を大きく切除することになり、食事や会話がとても不自由になる、顔の見た目が変わってしまうケースもあります。

 

主な原因

 

・生活習慣(タバコ、過度な飲酒)

・歯並びの悪さ

・合わない入れ歯

・咬み傷

・食生活(栄養バランスの悪さ)

・虫歯

・歯周病

・不適合な金属の詰め物

・HPV(ヒトパピローマウイルス)

 

自覚症状として多く見られるのが、口腔内の痛みや腫れ、潰瘍、出血、口臭などですが、初期の段階ではほとんど痛みがない為に、気づかない場合があります。

口腔潜在的悪性疾患(OPMDs)とは、2017年WHOにより定義された“疾患概念”で、口腔がんになりやすい口腔粘膜疾患の総称を意味します。

口腔粘膜部が凸凹、ザラザラ、白い、赤い、網目のような形などで、時間の経過とともに癌化しやすくなります。

5年で1.2〜1.5%、10年で2.4〜30%の割合で癌化すると言われています。

 

歯以外の口の中、どこにでも発生する可能性があり、日本人の中で1番多いのが舌がん(約50〜60%)です。

 

 

口腔がん検診は痛みもなく、費用も時間の負担も少ない検診です。

 

口腔がん検診の流れ

①問診票の入力(生活習慣について)

②口の中の粘膜や舌を見たり触ったりしながら検診を行います。(約5分)

③口腔内蛍光観察装置でお口の中に青色光を当てて異常がないか観察をし、写真撮影をします。(約10〜15分)

④後日、写真を使って作成した報告書をもとに、現状をお伝えします。(5〜10分程度)

 

早期発見・治療できれば切除範囲はごくわずかのため、発音や発声に障害は残らない場合が多くなります。

口腔がんは慢性的な刺激が要因で発生する場合が多く、発症してしまう前にその要因を取り除き、問題を改善しましょう。

 

まずは年に1度、口腔がん検診を受ける事が大切です。

お口の中で何か違う。と感じた事がある場合、または症状はないけど自分ではわからないので不安。という方もいらっしゃると思います。

ネットで画像や症状など調べられる時代ではありますが、自己判断せず些細な事でもいいので、歯科医院にご相談ください。

 

当院では、初診時や定期検診の際にも粘膜をチェックしております。口腔がん検診を行う事ができる蛍光観察装置もあり、院長は日本スウェーデン歯科学会認定の蛍光観察士でもあります、お気軽にお尋ねください。

 

口腔がん検診を定期的に受けて、異常なし。と診断結果を知り、モヤモヤも解消でき安心して、笑顔で美味しいご飯を食べる生活を送る方が楽しいと思いませんか?

 

ときわプロケア歯科クリニック