銀歯や入れ歯を長持ちさせるには?
銀歯や入れ歯を長持ちさせるには?
こんにちは!札幌市南区常盤ときわプロケア歯科クリニック、歯科技工士の永井です
今回は、銀歯や入れ歯を長持ちさせるにはどのようにしたら良いのか?というお話になります。
まず、銀歯や入れ歯の交換が必要になったり使用不能になってしまうのは何故かというと、今残っている歯や歯ぐきとの間にある隙間が広がって、外れてしまう・痛みが出てきてしまうからです。
それぞれ詳しくみていきましょう。
まず、銀歯が外れてしまう原因についてです。原因としては、
・銀歯を留めているセメントが溶け出してしまっているから
・かみ合わせた時に力が加わって歪んでしまっているから
・虫歯になってしまったから
…といったものが主になります。
銀歯は文字通り金属製ですので、熱いものや冷たいものに触れると膨張・収縮します。実は元から生えている私たちの歯も膨張・収縮するのですが、その変化量は金属とは少し違うため、歯と銀歯との隙間が微妙に変化することにセメントが付いてこられずに壊れて流れ出てしまうのです。
また、日々の食事や睡眠時の食いしばりなどで力が加わることで歪んでしまって残った歯と合わなくなることもあります。
そして、セメントの流出や銀歯の変形などで残った歯との間に隙間ができることでそこが虫歯菌の住処になり、二次う蝕(二次カリエス、虫歯の再発)が生じて隙間がより広がり外れてしまうのです。
次に入れ歯が合わない・痛くなってしまう原因についてです。これには
・入れ歯自体が変形してしまったから
・残っている歯や歯ぐき・骨の状態が時間と共に変わってしまったから
…といった事が挙げられます。
日々の食事やうっかり落としてしまうなど、力が加わったり、乾燥することで入れ歯自体が破損・変形して自分の歯や歯ぐきと合わなくなってきてしまうのです。
また、私たちの口の中の環境は日々変化しています。歯が抜けてしまうことでアゴの骨や歯ぐきが痩せたり、入れ歯を維持する歯も動きやすくなるなどと変化量が増してしまうことで、入れ歯と口の中の環境とでズレが生じ痛みに繋がってしまうのです。
本題です。このようなことを防ぐ・遅らせるにはどうしたら良いのか?これは、どこの歯医者でも、どの歯科系のWebサイトでも言われていますが、
毎日指導通りの正しい歯磨き・手入れをして、歯科の定期検診を受けること
これに尽きます。
少し付け足す事があるとすれば、起床時にアゴやこめかみがダルくなったり、日中常に上下の歯がかみ合っているなどの傾向が少しでもあれば食いしばり対策にマウスピースを製作することをおすすめします。
「ここまで読ませておいて結局この程度か」
と思われる方もいると思いますが、その通り。『結局この程度』のことなのです。
「この程度」で自分のお口に関する不快感・不具合のほとんど全てを予防・早期発見・解消できるならお得ではないでしょうか(^o^ノ)ノ