歯の表面や歯周ポケットに歯石が溜まっていると、虫歯菌が増殖して歯を溶かす酸を発生させます。この歯が溶ける症状がいわゆる虫歯です。
■初期の虫歯
エナメル質が溶けはじめている初期の虫歯であれば、歯を削らずにフッ素を塗布して自然治癒を促しながら治すことができます。ただし、痛みがなく歯の表面が白く濁る程度の見た目の変化がほとんどない初期の虫歯は、見落としてしまう方がほとんどです。そのため早期発見につながる定期検診を受診しましょう。
■進行した虫歯
虫歯が進行すると、歯の表面が削れて茶色い穴があきます。このような状態になると歯を削ってインレー(つめ物)または、クラウン(かぶせ物)で歯を修復します。歯髄(しずい)と呼ばれる神経近くに虫歯が到達すると、ずきずきとした強い痛みを感じるようになり、更に進行すると神経が死んで歯が抜け落ちることもあるので、虫歯はできるだけ早めに治療をしましょう。